5月6日(日)、文学フリマ東京にて『三者三様 vol.2』頒布します!
阿部因子です。告知ブログを書けと言われたので書きます。
第二十四回文学フリマ東京で女三人の脳みそごった煮誌『三者三様』vol.1を発行してから一年。秋に出したvol.1.5を挟みまして、いよいよvol.2を発行します!
『三者三様 vol.2』
A5版/オンデマンドカラー+モノクロ/本文84ページ/600円
2018年5月6日(日)第二十六回文学フリマ東京 A-18 にて頒布します。
配置的には1F壁スペースなので、わからなくなったら1Fの壁に沿って歩いていただければいずれぶち当たりますので宜しくお願いします。
※この表紙のひとは遍在ちゃんでもかのぴでも阿部でもないのですが、中身を隈なく読んでいただくと、誰なのかちょっとわかります。たぶん。こんなわけのわからない写真のモデルになってくれてありがとうございます。
さて今回のサブタイトルは「睡眠」!
なぜ今、睡眠なのか。
なんでだっけ……。
たぶん前々回の打ち上げのときに私とかのぴで布団という存在をdisりまくったところから話が始まっているのですが、そのあたりについて詳しくは遍在ちゃんのエッセイを読んでください。
ついでに今回のvol.2制作にあたり「布団全否定」というキャッチコピーも考えていたのですが、「布団屋さんに怒られそう」という理由で没にしました。布団で寝ている皆様すみません。
↑のトビラから始まる◆睡眠エッセイ&睡眠グッズ紹介に加え、◆トレカントの夢日記という企画もやりました。タイトル通り、メンバーそれぞれが印象深い夢の話をしています。
かのぴの「しかし他人の夢の話ってつまんなくないか?」というごもっともな意見を「文字配置でなんとなくポエムぽくいい感じにしよう」という手段で強行突破した結果、
こんな感じになりました。
でも私は面白かったです。他人の夢の話。
ほか、
◆小説
◆三写三様(写真×文章企画)
もvol.1から引き続きやっております。
今回の小説は「ラスト一文」を共通にするというのがテーマ。
同じ一文に向かって三者三様、まったく違ったお話が展開していきます。それがどんなラストなのかは読んでからのお楽しみで!!
小説含めだいたいのサンプルはエブリスタに上げておりますのでご興味ある方はどうぞ。
〈他頒布物〉
・『三者三様vol.1』
完売してしまっていたvol.1は前回増刷したのですが、ありがたいことに増刷分も在庫がごくわずかとなっています。こちらも取り置き受け付けております。もし取り置きで完売となってしまった場合はご容赦ください(その場合、このブログやツイッターでもお知らせします)。
・『三者三様vol.1.5 キャラクターをつくる』
小説のみで構成したvol.1.5は私以外のふたりがマジの天才なので人類は読んで。
※すべての頒布物について取り置きを受け付けております。
取り置きご希望の方は「torekanto@gmail.com」へメール、
もしくは、Twitter(@TREKANT_333)からDMをお願いいたします。
あと私個人が昔(2010~2012年くらい)の文学フリマで「因子」「阿部因子」名義で出した詩集や小説の本も置いてもらおうかなと思ったんですが、スペースが狭くなるし、机の上には出さないでおこうかなと今のところ思っています。でもたぶん数冊持って行くと思うので、もしもご興味ある方いたらお声がけいただけたら……。事前にツイッターからでもなんでも……。
当日は遍在ちゃんと阿部因子がスペースにいる予定です。お気軽に足をお運びいただけたら嬉しいです。よろしくお願いします!!
11月23日(木・祝)、文学フリマ東京にて新刊『三者三様 vol.1.5』を頒布します! 完売したvol.1も増刷しました!
お久しぶりです、トレカントの遍在ちゃんです!
あまりにも久しぶりの更新なので、改めて自己紹介したいと思います。
トレカントとは、遍在ちゃん・かのぴ・阿部因子という、結婚予定なし、仕事に邁進する気もなし、将来への野望もないアラサー女三人が、あまりにくそすぎる現実に絶望しながらも、せめてなにかやろうぜと立ち上げたサークルです。
去る5/7の文学フリマ東京では活動第一弾として小説・エッセイ・箱庭体験をまとめた「三者三様vol.1」を頒布し、当初予想していた以上にたくさんの方々からお手に取っていただけました。本当にありがとうございます……!
そしてこの度、11月23日の文学フリマ東京にて、完売したvol.1の第2版、そして、新刊『三者三様 vol.1.5』を頒布することとなりました!!! でででんっ!!!
『三者三様 Vol.1.5』
A5版/表紙2色刷/本文70ページ/500円
※取り置きご希望の方は「torekanto@gmail.com」へメール、
もしくは、Twitter(@TREKANT_333)からDMをお願いいたします。
今回の『三者三様vol.1.5』のテーマは「キャラクターを作る」。
同じ設定のキャラクターが登場する小説を、遍在ちゃん・かのぴ・阿部因子が
それぞれ書いてみました! キャラクターの設定はこちら↓
①性別がない(両性/無性/その他自由)
②身長 175 センチ
③目の色がブラウン
④パートナーがいる
⑤たくさん靴を持っている
みなさんは、この設定からどんなキャラクターを思い浮かべますか?
私たち三人は「性別がない」の解釈が見事にバラバラ、本のタイトル通り三者三様な驚きの結果に!(笑)
ここではそんな本文を一部ご紹介します。
遍在ちゃん「奮い立つために」
「まー」
彼はかすれた声で言った。続けて「みー」と猫みたいに鳴いた。
「マミミさんという人だ」
じいちゃんは僕に彼の名前を紹介したけれど、本名であるかどうかは怪しい。彼は何を話しかけても「ま」と「み」でしか返事をしないからだ。
彼がどこからやって来て、じいちゃんとどうやって出会ったのか、じいちゃんは教えてくれなかった。マミミさんを連れてきた理由については一言こう呟いただけだ。
「ばあさんも死んだし、俺にとってはもう、男や女ということは関係ねえからな」
阿部因子「百年」
偏った性を持った者は、どこか強烈な魅力を放つもので、だからこそ青少年たちは彼らを遠ざける。抗えない魅力というものはなんだかこわいし、それに皆、万一うっかりパートナーにしたいと思ってしまったときに、己の理性を保てなかった精神の弱い者だと見なされたくないのだ。一部、そういう刹那的な恋を楽しみたい不良たちが、ホルモンに手を出し、己の性を偏らせる。
かのぴ「オノ・ヨーコ、あるいはマーク・チャップマン」
森ははんぺんに抱きつきながら、こめかみに唇をつけた。あはは、と会話に参加していなかった芸人たちもその様子を見て笑い、写真を撮ったりしている。森ちゃん、あれで一滴も酒飲んでないんでしょう、やばいよ、絶対なんかキメてるよあのテンション、という声が聞こえてくるけれど、ぼくも森はひそかに何かを服用しているんじゃないかと思っている。あるいは、きっと、ぼくらはふたりで躁鬱病なのだ。ふたりあわせて、寛解。
こちらはエブリスタでサンプル公開中、また今後はTwitter(@TREKANT_333)でも少しずつ内容公開していく予定です!
11月23日、みなさまぜひ遊びにいらしてください! よろしくおねがいします。
5月7日(日)文学フリマ東京にて、小説・エッセイアンソロジー『三者三様』を頒布します
はじめまして。
遍在ちゃん・かのぴ・阿部因子の三人からなるサークル「トレカント」のブログです。
トレカントは、同じ大学で出会った女三人が卒業後に勤務地が近かったからという理由でたびたび集まっては酒を飲み、あまりにくそすぎる現実に絶望しながらも、せっかく集まったのだしせめてなにかやろうぜとなにかをやるために立ち上げられました。
そんなトレカントの活動一発目として、三人の書いた小説やエッセイを掲載したアンソロジー『三者三様』を5月7日(日)に行われる文学フリマ東京にて頒布することになりました!どどん!
『三者三様』Vol.1
A5版/オンデマンドフルカラー/本文92ページ/600円
※取り置きご希望の方は「torekanto@gmail.com」へメール、
もしくは、Twitter(@TREKANT_333)からDMをお願いいたします。
◆同じ書き出しで小説を書いてみた
「電話番号を登録しませんか」という同一の書き出しから、三人がそれぞれ小説を書きました。書き出しは同じなのに、まったく異なるテイストの仕上がりにご注目ください。
遍在ちゃん『弔いの話』
「だから、今日一日の、放課後までの出来事だよ。フジタだって納得いかないって思ってるでしょ?」
「フジタ?」
教室には僕とマミミしかいなかったし、マミミの目は間違いなく僕に向けられていた。
「私は、どうしてもあの先生に屈したくなかった」
「……そりゃ、おかしいと思うよ。だけど、ウスタさんまで先生に怒られる必要なかったでしょ。それに朝から放課後まで立たされ続けるって、どうかしてるよ」
無意識に、僕の口から「フジタとして」の返事が滑るように発せられた。
かのぴ『こうしてわたしは恋愛工学信者となった』
三島さんは勃起していた。勃起なんてしなければいいのに、と思ったし、男の子の世界はわたしを前にあっさりと勃起してしまうところが愛おしかった。
阿部因子『アンテナ』
わたしはよく、気分の落ち込むようなときにその番号へかけていたように思う。電話をかける相手なんてそういないから、「いつもの」番号のためにいちいち/ちまちまボタンを押すのは楽しく、何か聞こえると嬉しかった。なにも聞こえない日には、なんだか世界の大部分に見放されてしまったような気がした。
◆箱庭体験記
三人で箱庭セラピーを体験してきました!
三者三様の悩める内面が暴かれまくったセラピーの様子をお伝えします。
遍在ちゃん
この時点ではなんとなく、「カウンセリングの先生にはどうせこんなふうに診断されるんだろうな」という予想が自分の中にあった。「この箱でいうと、あなたは湖のような存在で、誰にでも愛想をふりまき、水を与えることができる人ですね」みたいなことを言われるのだろう、と。
かのぴ
かのぴの作った箱庭のテーマはとらわれのお姫さまだ。当日、因子氏と遍在ちゃん氏にははずかしくて言えなかったのだけれど、前日にTBSラジオの「菊地成孔の粋な夜電波」で、菊地成孔と吉田沙良ちゃんが革命軍と処刑されるお姫さまを題材にしたラジオドラマのようなものをやっていたのを聴いたため、完全にその内容に引っ張られている。
阿部因子
そのときの言葉の中で印象に残っているのは、「創作をするのは、自分の心を知りたいから」ということ。まさにその通りだ。別に小説なんか書かなくていいのに、いつも苦しみながらなにか書こうとするのは、わたしが「そんなことを考えているなんて思いもしなかった」ことをわたしの指が書くからだ。わたしの身体が、創作の筋肉が。
こちらの企画はエブリスタでサンプルを公開しています!
◆8の話
みなさん、「8」という文字を書くとき、どうやって書きますか?
そんな、8の字の書き順をめぐる三人のエッセイ。
◆写真×文章
それぞれ三人が撮った写真を持ち寄り、気になった一枚に文章をつけてみるという企画。たとえば、こんな感じです。
ぜひとも、5月7日(日)遊びにいらしてください!よろしくお願いします。